ミネベアがスロバキアに工場設置、6,000万ユーロ投資

スロバキアのフィツォ首相は2日、ミネベア(本社:長野)が6,000万ユーロを投じ、東部コシツェに工場を新設すると発表した。来年着工、2018年稼働予定で、1,000人以上の雇用が見込まれる。賃金水準ではもっと安い候補地もあったが、工科大学を擁し、技能を備えた人材を集めやすい点でコシツェに軍配が上がった。

ミネベアは新工場で自動車産業向けに蓄電池、モーター、ファン、液晶画面用バックライト部品を製造するほか、電子、航空産業にも部品を供給する。製造部門で約1,000人、研究開発部門で100人を採用する方針だ。業績次第では5年以内に投資総額を1億ユーロに、雇用規模を2倍に増やすことも検討する。

コシツェ地域の10月失業率は全国平均より4ポイントも高い13%に上り、当局はミネベアの誘致が失業問題の緩和につながると見込んでいる。

スロバキアではフォルクスワーゲン(VW)、起亜自動車、プジョーが工場を操業する。また、ジャガー・ランドローバー(JLR)は11月30日、SUV「ディスカバリー」の次世代モデルをスロバキアに新設する工場で生産する計画を発表している。(東欧経済ニュース2016年11月30日号「ミネベア、スロバキア投資交渉が最終盤に」を参照)

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