フォータム、露企業と風力発電事業で提携

フィンランドの電力大手フォータムは先ごろ、ロシアの国営投資会社ロスナノ(RosNano)と同国の風力発電開発事業で提携することで基本合意したと発表した。向こう数年間で発電能力が数100メガワット規模の風力発電施設の設置を目指す。

仮合意によると、国内全域に風力発電所を建設するため、プロジェクト推進母体としてフォータムを含めた大規模な企業連合を発足させ、企画から建設、組立、試験運転、運営まで一貫して手がける。ただ、最終的な提携合意には、風力発電用コンポーネントの国内生産能力など、いくつかの要因を検討する必要があるとしている。

フォータムは近年、ロシアの電力市場に積極的に投資し、同国売上高が全体の約2割を占める規模に成長している。再生可能エネルギー事業に注力する戦略で、現在、西部のウリヤノフスクで発電能力が同国最大となる35メガワットの風力発電所の建設を進めている。

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