EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の10月の生産者物価(建設業を除く)は、前年同月比で0.4%低下したが、下げ幅は前月の1.5%から大きく縮小した。エネルギー価格の下落に歯止めがかかったのが主因で、マイナス幅は2013年7月以来の低水準となった。(表参照)
エネルギーの下げ幅は前月の4.5%を大きく下回る1.5%だった。その他の分野では中間財が0.8%低下したが、資本財と非耐久消費財が0.5%、耐久消費財が1%の幅で上昇した。
EU28カ国ベースの生産者物価は0.2%上昇。主要国では英国が4.5%、スペインが0.3%上昇した。ドイツは0.4%、フランスは0.9%、イタリアは0.7%の低下だった。