東芝メディカルシステムズは16日、医療機器製造の露レントゲンプロム(モスクワ)とCTスキャナーのライセンス・製造委託契約を結んだと発表した。同国で今後ヘルスケア市場の成長が見込まれるうえ、政府が国産品の優遇政策を推し進めていることから、現地での生産委託を通して市場を開拓していく考えだ。当局の承認を経て、来年初頭の製造開始を目指す。
ロシアは医療水準を引き上げる計画を打ち出しており、医療機器市場でもCTスキャナーやX線装置など高度画像診断装置の需要拡大が見込まれている。製造委託先のレントゲンプロムは同国の医療機器大手アミコの子会社で、1996年からX線装置を開発、生産している。
東芝メディカルシステムズは昨年9月、社団法人のメディカルエクセレンス・ジャパンとともに、循環器病の画像診断教育を行うトレーニングセンターをモスクワに設立した。