フランスの自動車部品大手フォルシアとワイヤレス機器メーカーのパロット・オートモーティブ(以下、パロット)は12月6日、戦略提携に向けた独占交渉を開始したとそれぞれ発表した。フォルシアはパロットへの出資比率を段階的に引き上げ、2022年までに同社を完全子会社化することを計画している。
フォルシアはパロットの企業価値を1億ユーロと評価、まず第三者割当増資を通してパロットに20%を出資する。同時にパロットは5年満期の転換社債を発行する。フォルシアは当該転換社債を取得した後、株式転換権を行使して出資比率を2019年までに50.01%、2022年までに出資比率を100%とし、完全子会社とする予定。
フォルシアは自動車用シート、内装モジュール、排ガス装置などを製造する。フランス中部のナンテールに本社を置き、従業員数は約10万3,000人。
パロット・オートモーティブはパリに本社があり、インフォテインメントシステムやハンドフリー通信機器などを生産する。