独ティッセンクルップ、中国にステアリングシステム工場を建設

独鉄鋼系複合企業のティッセンクルップは12月7日、中国江蘇省南部の常州市にステアリング部品およびステアリングシステムの新工場を建設していると発表した。同社のステアリング関連工場としては世界最大の拠点となる。新工場は来年にも操業を開始する予定。

新工場の建設投資は2億ユーロ。従業員数は今後数年以内に約800人の規模になると見込んでいる。新工場では電動アシストステアリングシステムを年平均400万ユニット生産する計画。

新工場の建設は、電動ステアリングシステムの受注が好調なことを受けた措置。同社は小型乗用車から大型乗用車、SUV、トランスポーター、バンなど幅広い車種に電動ステアリングシステムシステムを供給している。

同社の中国事業は好調で、2015/16事業年度の売上高は約30億ユーロだった。同国で事業展開する外資系自動車大手からの受注に加え、中国自動車メーカーとの取引も大きく伸びている。

ティッセンクルップは現在、中国に自動車部品や建設機械、風力発電設備事業などで11の工場を持ち、ここ3年間で工場の拡張や近代化に約3億ユーロを投資してきた。

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