日ロ合弁の東シベリア油田開発、商業生産に移行

国際石油開発帝石(INPEX)は14日、同社などが参加する日ロ合弁の東シベリア油田開発プロジェクトが商業生産段階に移行すると発表した。商業化に十分な原油埋蔵量が確認できたためで、産出した原油は日本などアジア市場にも輸出する。

商業開発に移行するのは、イルクーツク州のザパドナ・ヤラクチンスキー鉱区内にあるイチョディンスコエ油田。州都イルクーツクの北方約700キロに位置している。産出した原油は、東シベリア・太平洋石油パイプライン(ESPO)を経由してロシア国内に供給するとともに、極東のナホトカ湾コズミノ港から日本をはじめとするアジア諸国に輸出する。

INPEXは石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)および伊藤忠商事と合弁で設立した日本南サハ石油会社(JASSOC)を通じ、ロシアのイルクーツク石油(INK)と共同でザパドナ・ヤラクチンスキー鉱区および隣接するボリシェチルスキー鉱区の探鉱事業を進めてきた。同事業の運営会社INKザパドへの出資比率はINKが51%、JASSOCが49%となっている。

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