ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)などを製造する独ノルマ・グループは12月21日、フランスの自動車メーカーから大型受注を獲得したと発表した。排ガス浄化装置である選択触媒還元(SCR)システムに使用する樹脂製の尿素ホースを2019年から最大で年150万本を供給する。これは乗用車および商用車の約55万台分に相当するという。ノルマは2018年からセルビア北部のスボティッツァ工場で今回受注した製品の量産を開始する予定。
SCRシステムは、ディーゼルエンジンの排気中に尿素水を噴射して窒素酸化物(NOx)を浄化する技術。ノルマが供給する尿素ホースは、内側を電気で温めることができる仕組みのため、気温の低い地域でも凍った尿素水を短時間で溶かして噴射装置に送り込むことができる。