独自動車部品大手のコンチネンタルは、生体認証(バイオメトリクス)による自動車のキー機能(ドアの施錠・開錠、エンジン始動など)や個人設定の再現など快適性の向上に寄与する機能の開発に取り組んでいる。
バイオメトリクスとは、指紋、顔、声紋など生物個体の特性によって人物を認識する技術。自動車のキー機能では、従来の鍵と指紋による認証の2つを組み合わせることにより、例えば、鍵が盗まれてもエンジンを始動できないため、盗難防止の安全性が向上する。
コンチネンタルはキー機能のほか、車載カメラでドライバーの顔を認識し、シートやミラー、音楽、ナビゲーション、空調などを自動的に各ドライバーの設定に合わせるシステムも開発している。
コンチネンタルは、ボタンを押すと車のガラスを段階的に暗くすることができる技術を開発しているが、バイオメトリクスを使い、ドライバーが車に近づくとガラスが自動的に明るくなるといった機能も可能になるという。
また、コンチネンタルは米ラスベガスで開催中の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」(2017年1月5~8日)でこれらのバイオメトリクス技術を紹介している。