自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)は9日、2016年の売上高営業利益率(EBITベース、調整済み)が10.7%となり、前年の11.7%から1ポイント低下したことを明らかにした。2004年から10年にかけて供給した製品で発生した追加コストとカルテル関連の引当金、8月末の熊本地震に伴う現地サプライヤーの状況悪化、自動車メーカーによる電気自動車(EV)開発の加速に伴う研究開発費の一時的な増加が響いた格好。売上高は約3%増の405億ユーロに拡大しており、これをもとにEBIT(調整済み)を計算すると、前期(44億ユーロ)を下回る43億ユーロ強となる。純利益は前年実績(27億ユーロ)をやや上回ったという。
タイヤ販売台数は過去最高の1億5,000万本に達した。冬用タイヤの販売が好調だった。
17年は世界の乗用車・小型商用車(車両総重量6トン以下)の生産台数が前年の9,200万台から約9,300万台へと1%増加すると予想。同社の売上高で6%強増の430億ユーロ強、売上高営業利益率で10.5%以上を見込む。