米IT大手アルファベットのスマート家電子会社ネスト・ラボがドイツ市場に進出する。ネスト・ラブの共同設立者であるマット・ロジャース氏が16日、ミュンヘンの国際デジタルカンファレンス(DLD)で明らかにしたもので、まずは2月に監視カメラと火災探知機を発売する予定だ。
ロジャース氏は空き巣の増加などを背景に自宅のセキュリティに不安を持つ消費者がドイツで増えていることを指摘。同社製品の需要があるとみて参入を決めたと説明した。
ネスト・ラボの調べによると、ドイツでは火災探知器が3分に一度の頻度で警報を発しているものの、その半分以上は誤作動で、利用世帯や消防署員の大きなストレスとなっている。同社製品では単なる水蒸気と煙を識別できるため、そうした問題が起こらない。
また、同社製の監視カメラは家屋に侵入した不審人物を撮影するだけでなく、警報音を出すため威嚇効果が高い。
販売チャンネルとしてはメディア・マルクトなどの家電量販店やネット販売大手アマゾンのほか、ネット保険会社のコスモス・ダイレクトを活用する。