独自動車部品大手のボッシュとマーレは23日、両社が2008年に設立した合弁会社ボッシュ・マーレ・ターボ・システムズ(BMTS)を売却する方針を発表した。BMTSは乗用車および商用車向けにターボチャージャーを開発・生産している。
BMTSの従業員数は現在約1,400人で、ガソリン車およびディーゼル車向けにターボチャージャーを生産している。中核となる工場は、ザンクト・ミヒャエル(オーストリア)と上海(中国)にあり、ドイツ南部のシュツットガルトとブライハッハにも工場を持つ。
BMTSの製品は、自動車業界において技術力と品質で高い評価を得ているものの、大手競合に比べると生産規模が小さい。今後さらに市場競争で勝ち抜いて行くためには、投資の拡大が必要になるが、ボッシュとマーレは経営資源を新たな開発分野に投入する必要があり、BMTSへの投資拡大は困難と判断した。