欧州委、中国・台湾製の鋼管用継手に反ダンピング関税

欧州連合(EU)の欧州委員会は1月27日、中国・台湾製の鋼管用継手に反ダンピング関税を課すと発表した。関税率は中国製が30.7~64.9%、台湾製が5.1~12.1%となる。

対象となるのはステンレス鋼管用の突合せ溶接式継手。石油化学、食品加工、造船、発電、建設など幅広い分野で使われる。

欧州委は2015年10月、EU内の関連業界の団体から中国、台湾製品が不当な廉価で輸出されているという苦情が寄せられたことを受け、反ダンピング調査を開始。調査の結果、ダンピングが行われていると認定し、反ダンピング措置の発動を決めた。

欧州委によると、EU域内に流入する鉄鋼製品に科している反ダンピング、反補助金関税は計39件で、うち17件が中国製品となっている。

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