ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した2016年12月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比3.0%減と大きく落ち込んだ。減少は3カ月ぶり。製造業が3.4%減と特に大きく後退し、全体を強く押し下げた。建設業は1.7%減、エネルギー業は0.9%減だった。
製造業では投資財の下落幅が最も大きく、5.4%に達した。中間財と消費財はそれぞれ1.1%、3.1%落ち込んだ。
16年第4四半期(10~12月)の鉱工業生産指数は前期(7~9月)比で0.1%減少した。建設業は1.6%増加したものの、製造業はやや落ち込んで足かせとなった。
経済省は製造業と建設業の受注が良好なことを指摘。鉱工業生産は今後、増加するとの見方を示した。