ドイツ銀行は1月31日、ロシアの富裕層の資金洗浄を同行がほう助していた問題で、英国と米国の当局と和解合意したと発表した。総額6億ユーロを支払う。すでに引当金を計上しており、今回の合意が財務上の新たな負担となることはない。
ドイツ銀は2011年から15年にかけて、モスクワ、ロンドン、ニューヨークの拠点を通してロシア富裕層の資金洗浄を手助けしてきた。今回の合意では、英金融監督監視機構(FCA)との間で罰金1億6,300万ポンドを支払うことで合意。ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)との間では民事制裁金4億2,500万ドルの支払いのほか、独立機関による監査を最大2年間受けることを取り決めた。