フィリップスが照明子会社の株式14.8%売却へ、撤退計画の一環で

オランダの総合電機大手フィリップスは8日、子会社で照明機器世界最大手フィリップス・ライティングの株式14.8%を売却すると発表した。フィリップスは2年以内にフィリップス・ライティングの全株式を売却する方針を打ち出しており、今回の動きは照明事業からの撤退に向けた計画の一環。調達資金は約5億3,000万ユーロに達する見通しで、フィリップスの出資比率は現在の71.2%から56.4%に低下する。

フィリップスは収益率の高いヘルスケア関連事業に集中するため、1891年の創業当時から同社の顔だった照明部門を2014年9月に分社化。フィリップス・ライティングは昨年5月にユーロネクスト・アムステルダム市場に上場し、フィリップスは株式25%を売り出して7億5,000万ユーロを調達した。フィリップス・ライティングの株価は上場からこれまでの8カ月間に約20%上昇している。

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