トルクメニスタンで12日行われた大統領選挙で、現職のベルディムハメドフ大統領(59)の再選が決まった。中央選挙管理委員会が13日発表した暫定結果によると、賛成票は97.7%で、2012年の前回をさらに0.6ポイント上回った。投票率は約97%だった。
トルクメニスタンは「中央アジアの北朝鮮」と言われる事実上の独裁国家。言論の自由は許されず、欧州安全保障協力機構(OSCE)は過去の全ての選挙について「自由・公正とはいえない」との評価を下している。
ベルディムハメドフ大統領は06年、ニヤゾフ大統領(当時)の死去に伴い大統領代行に就任。翌07年の選挙で正式に選出された。今回の再選で3期目となる。
トルクメニスタン議会は昨年9月に憲法を改正し、大統領任期を5年から7年に延長、大統領の年齢上限(70歳)も廃止した。これにより、ニヤゾフ前大統領と同じように、ベルディムハメドフ大統領が「終身現職」にとどまる前提が整えられた。