独仏政府、国境地域にデジタル・テストフィールドを整備

ドイツのアレクサンダー・ドブリント連邦運輸相とフランスのアラン・ヴィダリス運輸相は8日、ベルリンで、両国の国境地域に自動運転車やコネクテッドカーの実証試験ができる道路(デジタル・テストフィールド)を整備する協定に署名した。ドイツのメルツィヒからザールブリュッケンを経由してフランスのメッツまでの区間をテストフィールドとして設定する。2017年第1四半期にも最初の実証試験が実施される予定。

この試験区間では主に、◇国境地域における第4世代(4G/LTE)および第5世代の移動通信システム(5G)を活用した車・車間通信や車とインフラとの通信◇自動運転技術およびコネクテッドカー機能を装備した車両の追い越し、車線進入・変更、ブレーキテスト◇国境地域における継続的な交通情報・警告サービス◇国境を超えて走行する車両への自動緊急通報システム「eコール」の運用――などのアプリケーションを実証試験することになっている。

独連邦運輸デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)は、同試験区間で実施する研究プロジェクトに総額で約1億ユーロを支援する予定。

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