独産業サービス大手のビルフィンガー(マンハイム)は13日、事業分野と地域、顧客産業を絞り込む方針を明らかにした。同社は経営が悪化していることから、将来性の高い分野を重点強化していく意向だ。
事業分野をプロセス産業向けプラント建設(E&T)と産業設備の保守サービス(MMO)に絞り込む。E&T部門は赤字を計上しているものの、需要が大きいことから黒字化できるとみている。
事業地域は大陸欧州、北西欧州、北米、中東の4地域に集約。顧客産業は化学、エネルギー、石油・ガス、製薬、冶金、セメントの6分野に的を絞る。
これらの基準に合わない事業は整理する方針だ。売上高で5億ユーロ、従業員数で2,900人の事業が該当する。赤字を計上しているのはそのうち1社で、売上規模も1億5,000万ユーロにとどまることから、経営陣は事業売却を急ぐ必要はないとしている。