BASF―石油安など響く、16年は営業減益に―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が2月24日発表した2016年12月期決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は前期比6.4%減の63億900万ユーロへと落ち込んだ。石油・天然ガス価格の下落と、天然ガス販売・貯蔵事業の売却が響いた格好。石油・天然ガス部門を除いたEBIT(同)は約8%増加した。

16年12月期の売上高は18.3%減の575億5,000万ユーロと大きく後退した。天然ガス販売・貯蔵事業の売却で石油・天然ガス部門の売上高が79%減の27億6,800万ユーロへと大幅に縮小したことが最大の減収要因。石油安で出荷価格が低下したことから基礎化学品部門も売上高が8%落ち込んだ。純利益は1.7%増の40億5,600万ユーロだった。

17年12月期は売上高で「大きな増加」、EBIT(同)で「やや増加」を見込む。メディア報道によると、これは同社独自の用語法で5%超の増収、1ケタ台の増益を意味するという。

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