西ゲスタンプ、ルーマニアに進出

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは3月1日、ルーマニアに進出すると発表した。トルコ子会社のBeycelik Gestampを通して、ルーマニアのピテシュ郊外に拠点を置く現地企業を買収する。同社の工場からこれまでより付加価値の高い部品を供給することで、ルーマニアに工場を持つルノー・日産グループやフォードとの協力関係をさらに強化していく戦略だ。

今回買収する現地企業は現在、小型・中型のスタンピング部品やアセンブリ（複数の部品を組み合わせた構成部品）を生産している。従業員数は200人超で、2016年の売上高は1,700万ユーロだった。ルノー・日産グループ傘下のルーマニア自動車大手ダチアを顧客に持つ。

ゲスタンプによると、ルーマニアの自動車生産台数は年38万7,000台。同国には、ダチアやフォードの工場がある。