サノフィとロンザ、バイオ医薬品で提携

欧州製薬大手の仏サノフィとスイス同業のロンザは2月27日、バイオ医薬品で提携すると発表した。折半出資の合弁会社を設立し、モノクローナル抗体に活用する哺乳類細胞を培養する大型施設を建設、運営する。

同施設はスイスのフィスプに開設する。初期投資額は2億9,000万スイスフラン(約2億7,000万ユーロ)。年内の着工、2020年までの稼働を予定している。

サノフィはバイオ医薬品に力を入れており、フィリップ・ルスカン上級副社長によると新薬候補の約60%をモノクローナル抗体など同分野が占めている。同社は次世代のバイオ医薬品を短期間で効率的に開発する体制を強化するため、哺乳類細胞培養施設の設計、建設、運営で実績のあるロンザと組むことを決めた。

ロンザは同様の施設を米国、シンガポールで運営している。

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