欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)は3日、米コカ・コーラと展開してきた紅茶飲料の合弁事業を来年1月1日付で解消すると発表した。合弁会社ビバレッジ・パートナーズ・ワールドワイド(BPW)を通じて「ネスティ」など缶・ボトル入り紅茶飲料を手がけてきたが、同飲料市場が進化したことから、合弁解消が得策と判断した。
BPWは折半出資の合弁会社で、2001年に設立された。来年からは両社が別々の地域でネスティ事業を展開していく計画で、ネスレはカナダ、スペイン、ポルトガル、アンドラ、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアでの製造・販売ライセンスをコカ・コーラに供与。コカ・コーラが同事業を展開しない欧州全域と米国ではネスレがネスティの製造・販売を行う。