キオン―売上・利益記録を更新―

物流・運搬機械大手の独キオン(ヴィースバーデン)が2日発表した2016年12月期決算の売上高は前期比9.6%増の55億8,720万ユーロとなり、過去最高を更新した。業績が好調だったほか、物流設備用オートメーション機器を手がけるデマティックを11月に買収したことが大きく、営業利益(EBIT、調整済み)も11.3%増えて過去最高の5億3,730万ユーロを記録。売上高営業利益率は前期の9.5%から9.6%へと上昇した。純利益も11.3%増の2億4,610万ユーロへと拡大し、過去最高となった。

キオンはデマティックの買収により、事業規模を大きく拡大するとともに、物流ソリューションを一手に提供できるようになった。このため今後の業績拡大に自信を持っており、17年12月期は売上高が75億~79億5,000万ユーロ、EBIT(同)も7億4,000万~8億ユーロへと大幅に拡大すると予想している。売上高営業利益率は横ばいの9.6%を見込む。

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