ダイムラー―充電ソリューションの有力企業に出資―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は2日、充電ソリューションの有力メーカーである米チャージポイントにリードインベスターとして出資すると発表した。チャージポイントは欧州市場進出を計画していることから、ダイムラーなどはこれを支援することで電気自動車(EV)普及の前提となる充電インフラの拡充につなげる考えだ。チャージポイントの取締役会に役員1人を派遣する。

チャージポイントは今回、総額8,200万ドルを調達する。ダイムラーのほか、競合BMWも傘下の投資会社BMWiベンチャーズを通して出資する。

ダイムラーは電動車両の投入を加速する方針で、昨年秋にはEVやハイブリッド車専門の新ブランド「EQ」を発表した。ただ、EVモデルを増やしても充電スタンドが少ないと需要が伸びないことから、11月には超急速充電スタンドを欧州の幹線沿いに設置するために合弁会社を設立することでBMW、フォルクスワーゲン(VW)、フォードと基本合意した。チャージポイントへの出資はこれを続く取り組みとなる。

チャージポイントは欧州進出に向けて現在、欧州事業本部の候補地を探している。同社のパスクワレ・ロマノ社長は『ハンデルスブラット』紙に、ドイツ国内に開設する考えを明らかにした。

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