自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は2日、サハラ砂漠以南の「サブサハラ」を北米、南米、中国に続くVWブランドの4番目の事業地域とすることを明らかにした。同地では中間層の増加を受けてモビリティ需要が高まっていることから、市場の開拓に本腰を入れる考えだ。VWグループの南アフリカ事業を統括するトーマス・シェーファー氏をサブサハラ事業の責任者に任命する。
サハラ砂漠以南の計49カ国を新事業地域の対象とする。同地の人口は計9億2,000万人に上る。
VWは1951年、南アフリカで生産を開始。2015年と16年にはナイジェリア、ケニアでそれぞれノックダウン生産にも乗り出した。今年はさらにルワンダの首都キガリにも生産施設を設置し、同国で立ち上げるカーシェアリングや乗合サービス向けに提供していく。