独自動車業界(部品を含む)の売上高は昨年、4,120億ユーロとなり、10年前の2006年に比べ24%増加した。連邦統計局のデータを利用したコンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)の調査をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。業界就労者数も72万6,000人から80万8,000人へと拡大しており、同業界の成長が確認された格好だ。
自動車・自動車部品の輸出高が昨年、最も大きかった仕向け先国は米国で295億ユーロ(前年比13%減)に上った。これに英国が271億ユーロ(7%減)で続く。中国向けは204億ユーロで3位だった。(グラフ参照)
EYによると、今年はこれまで拡大してきた独業界売上高が減少する恐れがある。昨年下半期の売上高が0.2%ながら縮小したうえ、欧州、中国市場の成長鈍化やアメリカ大陸市場の低迷が予想されるためだ。英国の欧州連合(EU)離脱交渉や「米国第一」を打ち出す米トランプ新政権の政策も懸念材料だとしている。