ドイツ連邦統計局は14日、2月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が2.2%、前月比が0.6%で速報値と変わりがなかった。前年同月比ではエネルギーが物価を強く押し上げており、エネルギーを除いたコアのインフレ率は1.7%だった。
エネルギー価格は前年同月比で7.2%上昇した。石油製品の上げ幅が大きく、灯油で43.8%、自動車燃料で15.6%に達した。電力は1.6%で、天然ガスは3.2%低下した。
エネルギー以外では野菜の上昇率が大きく、21.0%に上った。南欧の悪天候で農作物が大きな被害を受けたことが背景にあり、特にサラダ菜、トマト、キュウリが大幅に値上がりした。娯楽家電は4.7%、衣料品は0.5%低下した。
サービス全体の上昇率は1.3%で、物品の同3.2%を下回った。サービス分野最大の押し上げ要因となったのは物価構成比重が最も大きい家賃で1.6%に上った。このほか、保険(同2.4%)などで上げ幅が大きかった。航空券は3.0%下落し、電気通信サービスも1.1%下がった。
前月比のインフレ率を最も強く押し上げたのは野菜で、上昇率は12.2%に上った。サラダ菜・レタスは44.1%、パプリカは35.1%高くなった。このほか、パック旅行で上げ幅が9.4%と大きかった。