仏開発サービスのアッカ、独ギガトロニックを買収

独開発・コンサルティング会社のギガトロニック(Gigatronik)は13日、仏同業のアッカ・テクノロジーズが同社を買収すると発表した。買収価格は公表しないことで合意している。ギガトロニックは引き続き、創業者であるエドヴィン・チェシュロク社長が経営トップとして残り、アッカのグループ内で独立した企業体として事業を継続する。ギガトロニックはビックデータを得意とし、今後は、アッカ・グループの中で、デジタル化とモノのインターネット(IoT)分野を主導する。

ギガトロニックは2001年の創業で、現在の従業員数は約1,100人。ドイツ、オーストリア、スイスに14の拠点を持つ。昨年の売上高は約1億1,900万ユーロだった。

アッカは、ギガトロニックのITやエレクトロニクスに関するノウハウを、モビリティやコネクティビティ、インフォテイメント、自動運転、組み込みシステム(embedded solution)など、自動車分野におけるデジタル技術の強化に活用する。

チェシュロク社長はアッカによる買収について、両社は得意とする技術や顧客において重複が少なく、市場地位の強化、相乗効果による成長効果が大きいほか、アッカは同族企業であり企業文化が似ていることが売却先の決め手になった、と説明している。また、自動車メーカーから受託する開発プロジェクトは資金負担が大きくなっており、アッカの世界的な事業ネットワークや資金力が今後の成長を後押しすると判断した、とコメントしている。

アッカは2012年に、独自動車大手ダイムラー傘下の開発サービス会社MBtechの資本の65%を取得した。ドイツの技術開発サービス市場ではベルトラント、エダックに次ぐ3番目の地位を確保している。

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