独情報通信業界連盟(Bitkom)はハノーバー国際情報通信技術見本市CeBIT(セビット)の前夜祭に当たる19日に発表したプレスリリースで、世界のハイテク企業100社のうち日本企業は28社を占め、米国企業に次いで2番目に多いと指摘した。トルステン・ディルク会長は「日本はオートメーション化、デジタル化で最先端を走っている」と指摘。また、日本は社会の高齢化でドイツを20年先取りしているとして、日常生活におけるロボット活用などで学ぶべき点は多いとの見方を示した。
コンサルティング大手A.T.カーニーによると、日本企業は特に電子部品、娯楽家電の分野に強く、世界の上位10社に占める数はそれぞれ6社に上る。ITハードウエアでも10社中4社は日本企業だ。
情報通信技術(ICT)分野の両国の貿易取引をみると、ドイツの対日輸出高が昨年2億8,400万ユーロにとどまったのに対し、日本から輸入高は145億ユーロに達した(グラフ参照)。世界最大の貿易黒字国ドイツはICT分野の対日貿易で巨額の赤字を計上している。