パナソニック(大阪府門真市)は21日、スペインの自動車部品・システムメーカー、フィコサ・インターナショナルの株式20%を追加取得し、連結子会社にすると発表した。パナソニックは現在、フィコサの発行株式の49%を保有している。
パナソニックは、フィコサの株主であるフィコサ・インバージョンから保有株の一部を譲り受け、既存の保有株と合わせた出資比率を69%に引き上げる。2017年4月末までに取得手続きを終える予定。なお、取引完了には当局などの承認が必要となる。
パナソニックとフィコサは2015年6月に資本・業務提携し、電子ミラーなどで協力してきた。今後の成長分野である次世代コックピットシステムや先進運転支援システム(ADAS)でも共同事業を進めている。
フィコサのハビエル・プジョル社長は今回の取引について、「自動車業界に現在起きている技術変革はとても大きく、多額の投資を必要とする」と述べ、コネクティビティ、自動車運転、安全システムなどの分野における開発強化に向けたパナソニックとの協業の重要性を強調した。