パナソニックは21日、スペインの自動車部品大手フィコサ・インターナショナルへの出資比率を69%に引き上げ、連結子会社化すると発表した。4月末までの手続き完了を予定している。
パナソニックは2015年、車載機器事業を強化するため、フィコサに49%を出資すると同時に業務提携し、電子ミラーや先進運転支援システム(ADAS)などの分野で協業してきた。新たにフィコサ親会社のフィコサ・インバージョンから株式20%を追加取得し、子会社化する。売買額は明らかにしていない。
パナソニックは収益力が高い法人向け事業を強化する戦略に沿って、車載機器事業の底上げに取り組んでいる。15年度に1兆3,000億円だった同事業の売上高を18年度に2兆円に引き上げるという目標の達成に向けて、フィコサの子会社化を決めた。