出前注文サイトを運営するドイツのスタートアップ企業、デリバリー・ヒーロー(ベルリン)は1日、ポーランド子会社が同国のファーストフード運営大手アムレストを引き受け先とする第三者割当増資を実施すると発表した。増資後はアムレストが株式51%を握る。手続きは数週間以内に完了する予定だ。取引額は明らかにされていない。
デリバリー・ヒーローは今回の戦略提携で、ポーランドとチェコ、ハンガリーで運営する出前サイトにアムレスト傘下のファーストフード店を加える。これにより注文量を増やし、シェアを拡大する狙いだ。他の中東欧諸国での提携も検討する。
アムレストはワルシャワ証取上場企業で、東欧を中心に13カ国で事業を展開する。ケンタッキー・フライドチキン(KFC)、バーガーキング、ピザハット、スターバックスなどのフランチャイズ店を1,100店舗以上運営する。
デリバリー・ヒーローにはスタートアップ投資会社のロケット・インターネットが38%弱を出資。これまでに約8億ユーロを投資してきた。デリバリー・ヒーローは年内に株式を公開する計画だ。同社の時価総額は推定35億ユーロに上る。