レオニ、ドイツに「未来の工場」建設

独電線大手のレオニは4月5日、ドイツ中南部のロートで新工場の建設を開始した。同社は新工場を「未来の工場」に位置付けており、ケーブルの生産能力を増強するとともに、研究・開発センターを設け、デジタル技術やソリューション、サービスなど将来の新技術・新製品を開発するための拠点とする。付加価値の高いサービスの開発や、作業工程・物流プロセスの改善にも取り組む。

新工場の建設投資は9,000万ユーロ。工期は約2年の予定で、2019年初めから既存工場の生産を段階的に移管していく。2020年半ば頃に従業員約800人の移転が完了する見通し。

研究・開発で重点を置くのは、自動車産業向けのケーブルで、自動運転用のデータケーブルの開発・生産に重点を置く。このデータケーブルは、インフォテイメントや運転支援システム、車車間および車両とインフラ間の通信(Car to X)を可能にする。

新工場のケーブル生産能力は年約40万キロメートル。新工場では、電気通信やインフラ用のグラスファイバーケーブルから、自動車用の高電圧ケーブルおよび充電用ケーブルまで、幅広い製品を生産する計画。職業訓練・研修センターも設ける。

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