ドイツのコスメティック製造事業者団体VKEは4日、同国の税関で押収された模造コスメティック用品の数が昨年は64万6,170個に達し、前年比で51.7%も増加したと発表した。模造品撲滅に向けた税関と業界の連携が奏功したというプラス面のほか、ネット通販で模造品を簡単に販売できるようになっているというマイナス面がともに反映された、とVKEはみている。押収総額は4,184万ユーロに上った。
押収された模造品に占める割合が最も高い出荷元国は中国で、全体の51.7%を占めた。これに香港が15.2%で続く。
独業界の2016年の売上高は20億ユーロ強で、前年を1.8%上回ったものの、予想を下回った。小売店が香水などの割引販売競争を激化させていることが響いた。化粧品は好調だった。今年は業界売上が最大1.5%増加するとみている。