VW、ドレスデン工場でEゴルフの生産開始

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は3日、独東部のドレスデン工場で電気自動車「Eゴルフ」の生産を開始したと発表した。最初のモデルはノルウェーの顧客に納車する。同国へはさらに800台を輸出する予定。メディア報道によると、Eゴルフの最大市場はノルウェーで、2位のドイツを大きく引き離している。

VWはドレスデン工場では2001年にVWの最高級モデル「フェートン」の生産を開始したが、2016年3月で生産中止となったため、約2,000万ユーロを投資して「eゴルフ」の生産体制を整えた。

ドレスデン工場は、本社のあるボルフスブルク工場に次いで「Eゴルフ」を生産する2番目の拠点となる。ボルフスブルク工場と比べると生産能力はかなり小さく、生産能力は1日あたり約100台にとどまるもよう。

メディア報道によると、同工場では5月初めまで、1日あたり35台を生産する計画。当初は1シフト体制で、従業員250~300人が生産ラインに入る。これにより、ドレスデン工場に以前、勤務し、現在は他のVW拠点に配置転換となっていた従業員500人の一部がドレスデン工場に戻ってくる。

■ 新型Eゴルフ、航続距離を300kmに拡大

VWはマイナーチェンジした新型「Eゴルフ」を市場投入する。新モデルでは、電気モーターの出力を従来の85kWから100kWに引き上げ、蓄電池の容量もこれまでの24.4kWhから35.8kWhにパワーアップした。1回のフル充電による航続距離は新欧州ドライビングサイクル(NEDC)モードで最大300km。悪天候やエアコンを使用した場合など、日常の使用条件においても約200kmを走行することができる。

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