独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは6日、同社の中国事業部門フォルクスワーゲン・グループ・チャイナが中国の新興企業Mobvoi(北京羽扇智信息科技)と人工知能(AI)の分野で戦略提携すると発表した。フォルクスワーゲン・チャイナ・インベストメント(VCIC)とMobvoiが3月30日、折半出資で合弁会社を設立。新合弁会社を通して、中国市場向けモデルに搭載するAI技術を開発する。
Mobvoiは2012年設立の新興企業。VWはMobvoiの音声認識や自然言語処理、検索技術(特定の分野に絞り込んだバーティカル検索やプロアクティブサーチ)を将来のスマートモビリティの実現に生かしていく。VWグループは今回の提携戦略に総額で1億8,000万米ドルを投資する。
当初は、Mobvoiの既存技術である、スマートリアビューミラーやインフォテイメント機器の音声制御機能などをVWモデルに採用する計画。スマートリアビューミラーでは、バックミラーにナビゲーション情報や位置情報(POI)、簡易メッセージを表示することができる。