ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)は先ごろ、同国の2017年3月の新車(乗用車・小型商用車)販売が13万7,894台となり、前年同月に比べ9.4%増加したと発表した。1、2月は小幅の減少がつづいていたが、3月は大幅な増加に転じた。1~3月の累計も前年同期比1.0%増の32万2,464台と、小幅ながらもプラスに転じた。
自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は販売の好転について、「四半期での販売成長が4年以上もなかったロシア市場にとっては素晴らしニュースだ」と述べた一方で、「『ツバメが1羽来だけで夏にはならない』との諺にもあるように、堅調なトレンドというにはさらに数カ月の安定した販売実績が必要だ」と述べ、慎重な見方も示した。