英仏の1~3月期成長率、0.3%に鈍化

英政府統計局が4月28日発表した2017年1~3月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.3%増となったが、伸び率は前期の0.7%を大きく下回り、16年1~3月期以来の低水準にとどまった。フランス国立統計経済研究所(INSEE)が同日発表した同期のGDP伸び率も0.3%で、前期の0.5%から縮小した。

英経済は同国のEU離脱が決定してからも堅調を維持していた。しかし、1~3月期は離脱問題を受けたポンド安の進行による輸入コスト増大で、消費者物価が上昇し、個人消費を圧迫。英経済の柱でGDPの約8割を占める小売、観光などサービス業の伸び率が0.3%と、前期の0.8%から急減した。鉱工業、建設業もそれぞれ0.3%、0.2%と伸び悩んだ。

フランスの成長率も予想を下回る低水準。個人消費の伸び率が0.1%と、前期の0.6%から大幅に縮小した。外需も不振で、輸出の伸び率が1.4%から0.7%に落ち込んだ。

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