電機大手の独シーメンスは4月28日、運輸・モビリティソフト開発の独ハーコンを買収することで合意したと発表した。モビリティーソリューション事業を強化する考え。取引金額は公表しないことで合意した。独禁当局の審査を経て買収手続きが上半期中に完了すると見込んでいる。
ハーコンは公共交通、モビリティ、物流の計画、スケジュール作成、情報システムを手がけるソフト会社で、同社の旅程ソフトは世界25カ国強で100以上の企業・交通機関が採用している。
シーメンスは鉄道オートメーションの有力企業で、道路交通分野でもソリューションを提供している。同社はハーコンの買収により、鉄道インフラ、旅客輸送会社にルート選定、時刻表情報システム、決済システム、一貫輸送プラットフォームなど幅広い製品を一手に提供できるようになる。また、旅行者向けアプリ事業に初参入する。