三井物産、露製薬最大手に出資

三井物産は4月27日、ロシア製薬最大手のアールファーマに10%出資すると発表した。付加価値の高い新薬の開発・製造を支援していく。特別目的会社(SPC)を通して創業者のアレクセイ・レピック氏から株式を取得する。取引額は非公表。

アールファームは国外の製薬会社と共同で感染症、がん、リウマチなどの新薬を開発し、国内とCIS諸国で販売している。ロシアでは国民の所得水準の向上に伴い、ジェネリック医薬品から高付加価値の新薬に需要が移っている。同国の産業貿易省は医薬品の国内製造比率の拡大を求めており、新薬に強みを持つアールファームは業績の伸びが期待される。

三井物産は今後、自社のネットワークを活用してアールファームが進める外資製薬会社からの新製品導入や製造技術向上を支援していく。

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