ドイツの対アフリカ輸出、規模はスウェーデン向け以下

ドイツのアフリカ向け輸出高は昨年245億ユーロ(暫定値)となり、輸出総額に占める割合は2.0%にとどまったことが、連邦統計局の発表で分かった。ドイツの輸出先ランキングで13位に付けるスウェーデン向け(250億ユーロ)を下回る水準だ。

アフリカからの輸入高は166億ユーロで、輸入総額に占める割合は1.7%だった。独輸入先ランキング15位の日本(219億ユーロ)を下回る。

アフリカ向け輸出の割合は1990年時点で2.4%に上り、アフリカからの輸入の割合も同2.9%に達していたことから、対アフリカ貿易の比重は低下していることになる。

アフリカ向け輸出額が昨年、最も大きかった製品は自動車・自動車部品で、57億ユーロに上った。アフリカ向け輸出全体の23.2%を占める。2位は機械(額50億ユーロ、シェア20.4%)、3位は化学製品(22億ユーロ、8.9%)だった。

アフリカからの輸入額では石油・天然ガスが最も大きく、35億ユーロに上った(シェア21.0%)。2位は自動車・自動車部品(27億ユーロ、16.2%)、3位は農産物(25億ユーロ、15.0%)だった。

アフリカ最大の輸出先国は南アフリカで、全体の35.9%を占めた。これにエジプト(18.1%)、アルジェリア(12.9%)が続く。

同地最大の輸入先国も南アフリカで、シェアは37.2%だった。2位はチュニジア(9.8%)、3位はナイジェリア(8.3%)となっている。

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