仏技術開発コンサルティング大手のアルトランはこのほど、提携先の中国の地図サービス会社EMGとの業務を開始した。EMGの協力を得て、中国における自動運転や運転補助システムに必要な地図データを集める。これによりアルトランは、自社の車両を使いながら中国国内の精細な地図データを収集・加工できる初めての外資系企業となる。
アルトランの自動車部門責任者コシモ・デ・カルロ氏によると、同社は自動運転/コネクテッドカー、電気自動車、派生車の開発の3分野の事業を今後さらに強化していく。このため、昨年10月には独自動車部品大手ベンテラーのエンジニアリング事業を、続いてチェコの開発サービス会社SWELLを買収した。カルロ氏は当該3分野においてさらなる企業買収もあると示唆した。
アルトランはドイツ国内における自動車関連事業の売上高を2020年までに現行の2億2,000万ユーロから4億ユーロに倍増する計画を持っている。