チェコ自動車メーカーのシュコダは、今年末までに小型SUV「イエティ(Yeti)」のの生産を打ち切るとともに、当該モデルの名称も廃止する。同社のマイヤー社長がドイツの自動車専門紙『アウトモビルボッヘ』に語ったところによると、今後のSUVは「K」で始まり「Q」で終わるモデル名に統一する。その第一弾として新小型SUV「カロク(Karoq)」を5月18日にストックホルムで世界初公開するという。
「カロク」はVWグループ共通のMQBプラットフォームを採用。デザインは少し癖のある「イエティ」から大きく変更した。マイヤー社長は新モデルの成功を期待してとし、それに向けてチェコのクヴァシニ工場も拡張した。中国でも「カロク」を生産するが、ホイルベースを5センチメートル長くしたロングバージョンとなる。また、同国では2018年から旧PQ35プラットフォームを採用した「カロク」のクロスオーバー車も生産する計画という。
欧州市場向けの「カロク」の全長は「イエティ」よりも16センチメートル長く、幅を5センチメートル広くし、車高を4センチメートル低くした。パワートレインは1リットル3気筒エンジン、1.5リットル4気筒TSIエンジン及び1.6リットルと2リットルのディーゼルエンジンを用意する。最高出力は115馬力(PS)から190馬力(PS)。二酸化炭素(CO2)排出量は1kmあたり118グラムに抑えた。