ドイツの魚卸業者ドイッチェ・ゼーは、独郵便・物流大手ドイツポストDHLグループの子会社ストリート・スクーターから電気自動車「ストリート・スクーター」を80台調達する計画だ。ドイッチェ・ゼーのエグベルト・ミーバッハ社長が独『ビルト・アム・ゾンターク』紙に対し、同計画を認めた。まずはケルンにストリート・スクーターを先行投入し、その後20都市に広げていく方針という。
ミーバッハ社長はストリート・スクーターの調達を決めた理由について、「フォルクスワーゲン(VW)が今後10年は我々の商用車ニーズを満たす電気駆動技術を提供できないため」と説明した。
ドイッチェ・ゼーは二酸化炭素(CO2)削減対策として、VWから環境技術「ブルーモーション」を装備したディーゼル車を購入したが、その後、VWの排ガス試験をめぐる不正が明らかになった。不正の発覚を受けて、ドイッチェ・ゼーは損害賠償を求めてVWをブラウンシュヴァイク地方裁判所に提訴している。