中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は2日、ドイツ銀行の株式を買い増し出資比率を4.76%から9.92%に引き上げたと発表した。これにより同社はカタール系の投資2社(出資比率:計6.1%)と米資産運用大手ブラックロック(6.07%)を抜いて筆頭株主に浮上したことになる。
HNAは2月、ドイツ銀株3.04%を取得して資本参加した。低迷している同行の株価が今後、回復すると見込んでいるためで、3月には出資比率を4.76%へと引き上げた。出資比率の引き上げ上限を10%弱とする意向を2月時点で表明していることから、さらに買い増す可能性は少ないとみられる。