独高級車大手BMWがルーマニアで、電気自動車(EV)開発で提携する情報技術(IT)企業の選定を進めている。すでに第一段階のふるい分けを行い、40社が候補に残った。同国のペトレスク経済相は、「ルーマニアが企業にとって賃金面だけでなく、付加価値製品・サービスの供給国としても魅力があるという事実を改めて示すもの」としてBMWの動きを歓迎している。
BMWは昨年発表した2025年までの経営戦略「ナンバーワン・ネクスト」で、自動運転とeモビリティに注力する方針を掲げている。その中核コンセプトとして「自動化(autonomous)、信号など交通インフラとの接続(connected)、電化(electrified)、情報の共有(shared)」を表す概念の「ACES」を採用。開発事業ではITが中心的な役割を果たす。
BMWではルーマニアに優秀な情報通信技術企業が多いことに注目し、同国で提携先を探すことにしたという。