自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは16日、ルーマニアの技術サービス会社ビースピード(BeeSpeed)から自動車向け部門を買収することで合意したと発表した。同部門はビースピードから2018年1月に分離され、19年1月1日付でZFに譲渡される見通し。取引金額は公表しないことで合意した。
ZFは過去10年間、ブレーキシステム分野でビースピードの自動車向け部門と協働してきた。同部門の技術者75人が持つノウハウを手に入れ、システムサプライヤーとしての競争力を強化する考えだ。
ビースピードは1994年の設立で、自動車向けと水処理産業向け技術サービスを事業の2本柱としてきた。今後は水処理産業向け事業に経営資源を絞り込む。
ZFはルーマニアのティミショアラとロマンに工場を持ち、搭乗者安全システム分野の製品を製造している。雇用規模は計4,000人。昨年は同国で約1億ユーロを売り上げた。