エアバス―中国でヘリの合弁生産へ―

欧州航空宇宙大手のエアバスと中国企業が山東省青島でヘリコプターを合弁生産する。現地英字紙『チャイナデイリー』などが報じたもので、近く着工。2019年から中国側への引き渡しを開始する。

エアバス子会社のエアバス・ヘリコプターズが中国航空器材集団公司(CAS)などと合弁会社の設立契約を締結した。青島の即墨ハイテクゾーンに工場を開設し、エアバスのヘリコプター「H135」を生産する。生産規模は19年が5機、20年以降が年およそ15機。

エアバスは2014年、メルケル首相の訪中に合わせてH135を100機、受注することで基本合意。昨年6月にCASなどからなる企業連合と本契約を締結した。引き渡しは来年に始まる予定で、最初の5機は独南部のドナウヴェルトで生産する。

エアバス・ヘリコプターズの役員が独メディアに明らかにしたところによると、エアバスの受注額はパイロットの訓練と機体のメインテナンスを含めて約10億ユーロ。機体の販売額はそのうち約7億ユーロを占める。

上部へスクロール