独自動車内装部品メーカーのシェ―ファー・エスタールは4月19日、地元裁判所に会社更生法の適用を申請した。ここ数年は受注も多く売上も拡大していたが、生産能力の増強やそのための資金調達に困窮するなどで経営に行き詰まった。同社は事業を継続するとしており、今後は新たな投資家を探して経営再建を図っていくことになる。
裁判所が任命したヨアヒム・エクスナー暫定管財人は、「(同社の)取引先はみな協力的だ。経営再建は可能」と述べ、再建に前向きな姿勢を示した。
シェーファー・エスタールは1981年の創業で、ヴュルツブルクに本社を置く。ドイツとハンガリーに3生産拠点と従業員448人を抱える。高級車向けのインテリア部材を生産している。なお、ハンガリー子会社の従業員282人は今回の会社更生法の影響は受けない。